私が作ったごはんを食べておいしいと言われたい話
料理が好きです。
いまのステータスは「主婦」なので毎日料理するわけですが(主に夕食、日本にいるときはお弁当作りも)、私にとってはれっきとした「趣味の時間」です。出勤前や夜にランニングする人いると思います、その感じです。
毎日一緒に食事をする旦那さんは、普段一口食べて、「どう?どう?どう?」と3回聞かないとリアクションがかえってきません。「おいしい」と言ってくれることがほとんどで、そこに嘘はないらしいのですが、なんかもやっとする。せっかくなら、一口食べてそのままの流れでスムーズに「おいしい!(大黄な声で)」が欲しいじゃないですか。たぶん、料理を作る人ならわかると思います。なかなかリアクションが来ないと、「もしかしてめっちゃまずいけどなにかフォローの言葉を考えてくれてるんじゃないんだろうか・・」とかいろいろ考えてしまうものです。自分なりにおいしいと思うものを出していますが、だからこそ余計に心配になります。
で、旦那さんにも、「速やかになにか言うように」とお願いするのですが、なかなか思うような反応がなく・・・というときに、とある出来事がありました。
先日イギリスにいったのですが、ロンドンで泊まったホステルに朝食がついていました。ロンドンのわりに(笑)、おいしいトーストとヨーグルト、コーヒーを出してくれて、ロンドンなのにおいしいものが食べれたという(笑)、思わぬラッキーにテンションがあがった旦那さんは、かごに置いてあったりんごを手に取り、ワイルドにシャリっとひとかじり。
すると、
旦那さん「シャrまずっ!!!!」
これまで幾度となく一緒に食事をしてきましたが、史上最速最大のリアクションが飛び出ました。しかもネガティブな方の。りんごを口に迎え入れながらまずいという言葉を吐き出したのです。
普段なんでも残さず食べる彼がその後一切かじったりんごに手をつけなかったことからも、相当まずかったということが伝わってきます。せっかくだから?と、私にも食べるようすすめてきたのですが、断固拒否しました。それくらい衝撃的なリアクションだったのです。
この一件で学びました。まずいものこそが速やかで大きなリアクションをもたらすのだと。そして時間がたってからのリアクションは、少なくとも味わう余地があることを示しているのだと。
日々私の料理を味わって食べてくれている(のであろう)旦那さんに感謝しながら、これからも腕を磨きたいと思います。
・・・けどまあ、それでもやっぱりおいしいって言われたいよねえ、、、