棚からまるがお

ぼたもちよりは役に立ちます in ブリュッセル

まとまって時間がとれるからこその娯楽

更新がまったりペースに戻ってしまいました。おかげさまで毎日おだやかに過ごしています。じゃあなんか書けよって話ですが。

 

基本的に一人で過ごす平日昼間、買い物に行ったり、勉強したり、オリンピック見たり、、、快適な主婦ライフを送っているわけですが、最近特に熱いのは編み物です。

 

髪が伸びたので、前髪を上げるためのヘアターバンとか、

 

夫とおそろいのコインパースとか(こちらは現金を使うことがほとんどないので、日本で使っていた大きな財布を持ち歩く必要がなく、むしろでかでかと財布を出してるとスリに狙われたり危険。ただスーパーでカートを借りたりとかコインが必要なときもあるので、最小限持ち歩けるものが欲しくなりました)、

こういうちまちました小物を編んでます。あと、バレンタインのプレゼント用に夫に帽子を編んだのですが、今日写真を撮ろうとしたら見当たらないので、もしかするとかぶっていったのかもしれません。

 

日本からは棒針と適当な毛糸をいくつかしかもってこなかったので、グレーの毛糸やかぎ針はこちらで調達しました。私がよくいくお店は、Veritas(ヴェリタス)というお店で、靴下とかかばんとかアクセサリーも置いている洋服屋さんに手芸用品売り場が合体したようなお店です。ブリュッセル市内に何店舗もあって便利。

https://www.veritas.be/be_nl

専門店ではないので、店にある手芸用品の種類が多いかっていうとそんなことはないです。編み物・レース編み(こっちではめっちゃ盛ん)用品、ファスナー、ボタン、刺繍糸、アクセサリーパーツ、布の生地など、それぞれの種類はさほど多くないですが、必要なものは一通りそろいます。例えば編み針でいくと、置いているメーカーは1種類でしたが、細いものから太いものまでメジャーなサイズは全部置いてありました。毛糸だと、ユザワヤとかトーカイのラインナップに比べれば数は少ないですが、ヨーロッパっぽいおしゃれで渋めな色が多く、VeritasのPBの毛糸なら、500円弱で通常の2玉分くらいのボリュームのウォッシャブル(これ重要)の毛糸が買えます。各種手芸の本とかも置いてあって、ドイツ語、オランダ語、フランス語、どっかの北欧の言語、などさまざまな言語の本を立ち読み(英語フランス語以外は読めないので正確には立ち見)しているだけであっという間に時間が過ぎます。新生活でいろいろとうまくいかないことが重なった頃はじめてVeritasに行ったのですが、なんかもうその空間にいるだけで幸せで、心が洗われました。

 

編み物はもともと好きなのですが、なんせ多忙だった学生、社会人時代にまとまって編み物に時間をとれるはずもなく、無性に編みたくなり編み始めるものの途中で止まったまま季節が変わったり、通勤時間などを使ってちょっとずつ編むと日によって力加減が変わってしまいあまり仕上がりがよくなかったり。ここ数年やや遠ざかっていた趣味でした。

そんなこれまでの生活から一転、いまの生活は、言ってしまえば「まとまった時間」しかないわけです。当初これが恐怖でしかなくて、不安で不安で仕方なかったのですが、日本から持ってきた毛糸で編み始めると、まあ進む進む。時間を決めて好きなだけできる、自分が思い描いたものを作れる、こんな楽しいことはないです。

料理も編み物も、サラリーマンの仕事も同じですが、完成品を思い描き、段取りを緻密に考え、実行し、できあがりを見て一喜一憂し(できれば誰かに喜んでもらいたい)、また次の完成品を思い描く、という一連のループが私は好きなんだよなあと改めて感じました。ちなみにクリエイティブの才能はないので、基本的に過去の体験(見たことあるもの、食べたことあるものなど)の再現もしくはそれに+αということしかできませんが。

 

とまあこれだけ熱中しているわけですが、あまり引きこもってばかりもいられないので、自制しながらこれからもヨーロッパ手芸ライフを謳歌したいと思います。かわいいボタンをたくさん買って帰りたいなあ。

 

またあしたからもがんばっていきましょう。