棚からまるがお

ぼたもちよりは役に立ちます in ブリュッセル

チョコレート博物館に行きました

海外滞在といえば「地球の歩き方」が定番ですが、実はベルギーはベネルクス(オランダ、ベルギー、ルクセンブルグ)で一冊にまとめられているのです。なので、ベルギーに関するボリュームもそんなに多くなくて、ブリュッセルの中心地と、郊外のブルージュアントワープくらいで終わり。結構あっさりしています。

しかも、そんなに頻繁に更新されていないのか、最近できた施設とかは載ってなかったりします。まあいまどきネットで調べればホイなので、期待するほうが違うのかもしれませんが。

 

旅行ではなく住んでいる身なので、地球の歩き方に載ってないおもしろそうなところにいってみようとアンテナを張っています。今回行ってきたのはこちら。

 

Belgian Chocolate Village

https://www.belgianchocolatevillage.be/

 

チョコレート村。フランス語名でMusee du chocolatとありましたので、おそらくチョコレート博物館が正しい日本語訳。

ベルギーは言わずと知れたチョコレート大国で、生産(ブランド)も消費もイケイケ。チョコレート博物館はVictoriaというチョコレートメーカーの社屋跡地に作られた建物で、2014年に開館したみたいです。周囲にもGODIVAはじめいくつかのチョコレートメーカーの建物があって、駅前には大きなカカオのモニュメントがありました。みなさんGODIVAはベルギーなんですよ!ここテストにでます。

 

最近できただけあって、博物館の中はポップで現代的なデザイン。カカオの収穫からチョコレートの加工までを映像で見せてくれたり、チョコレートの歴史を学べます。もともとは飲料だったんですね。おもしろかったのは、徐々にチョコレートの加工技術が広まり始めた1600年代に「チョコレートは飲み物か食べ物か」という激しい論争があったらしいです。なぜそこでもめるのかというと、飲み物ならばキリスト教の禁欲期間でも口にすることができたから。そして論争の結果「チョコレートは飲み物」ということになったらしいです。欲望が勝っちゃったわけですね。こんな感じのトリビアというか、豆知識的なところもたくさん知ることができて楽しいです。

でもお勉強だけじゃありません。なんと!現役ショコラティエのお兄さんが、クーベルチュールチョコレートを溶かして型に入れて空気抜いて外側だけ固めて中にガナッシュを入れて、という一連の工程を間近で見せてくれるコーナーがあります。試食もできます。プラリネめっちゃおいしかった。行ったのが日曜日ということもあってガラ空きだったので、お兄さんとゆっくり英語でおしゃべりしてました。下世話な質問とわかっていながら、「どこのチョコレートが一番おすすめ?」とたずねると、悩みながら「ピエールマルコリーニかな」と言ってました。ベルギーでも「お高いチョコレート」として浸透しているみたいです。そこら中に店がありますが、確かに5個入りで私が履いているZARAのジーンズより高かった。ちなみにGODIVAはまあ普通、だそうです。「日本はGODIVA高すぎだよねーうけるー」って言ってました。お兄さんはチョコレートが好きだからショコラティエになったそうです。日本より活躍できるチャンスも多そうでいいなあ。

 

中の様子を少しだけ。世界のチョコレートのパッケージ。ちなみに日本のチョコレートは、きのこの山が展示されてました。

 

で、これが実演スペース。平日にお金を払えば、体験もできるみたいです。ただし英語かオランダ語かフランス語。

 

チョコレートのこといろいろ学べて楽しいです。ブリュッセル市街地からは少し離れているので、ごみごみしてないし、目の前に大きな公園があって景色もきれいです。

ちなみになんとなんと日本語のオーディオガイドがあります!!!もちろん展示にはすべて英語の表記があるのでそれを読めば済むのですが、完全に日本人観光客を意識している感じなのでぜひたくさんの人たちに来てほしいなと思います。