棚からまるがお

ぼたもちよりは役に立ちます in ブリュッセル

ベルギー洗濯格闘記

タイトルのとおりです。

 

新居に入って、今日初めてベルギーの洗濯機を使いました。ホテル滞在中は浴槽とかで手洗いしてました。コインランドリーが1回7ユーロ、ホテルのランドリーサービスなんてシャツ一枚2ユーロ!!!高すぎ晋作だし昼間ひとりで時間はたんまりあったので。

そんなこんなで、引き続き手洗いしてもよかったのですが、なんせ硬水があまり肌に合わず手荒れがすさまじいので、可能な限り水仕事は家電にアウトソージングしていこうと考えています。ただし食洗機は悩み中・・2人分の食器しかでないのにあの容量の水、電気を使って洗うのはもったいなさすぎる・・いまのところ夕食後の食器洗いだけ夫にアウトソージングしています(こら)でも使ってみたさもあるし・・・また結論がでたら書きます。

 

で、我が家の洗濯機。入居2日目にして早速謎の水漏れをさせるやんちゃなやつです(結局原因は不明。洗濯中、洗濯後ともいまのところ水漏れは観測されず。多分前の人の排水が残ってた的なあれ)。

このWhirlpool(ワールプール)ってのは、日本でもちょいちょい見かけますが、欧米ではかなりポピュラーみたいです。今の家は、キッチンのヒーターも食洗機もWhirpool。

 

見たとおり、温度が選べるようになってます。いろいろなブログなどを見て知ったのですが、こちらでは「汚れはとにかく熱いお湯で落とせ!」みたいな信仰があるみたいで、家庭用洗濯機でも高温で洗えるようになってるみたいです。実際、硬水なのでそうするしかないというのもあると思いますが、さすがに熱湯につけるのは気が引ける・・・

 

いろいろ調べた結果、まずは35度スピードコースらしきもので洗ってみることに。洗剤や硬水軟化剤、柔軟剤を入れて(この辺のことをまた書きます)、スタートボタンらしきものを押すと、3秒後くらいに動き始めました。

ウィーンという音とともにドラムが回り始めて、ジャバジャバと水が出始めました。

洗い始めたか、と思いその場を離れて、30分後また見てみると、

 

 

ジャバジャバジャバジャバ

 

 

え!まだ同じことしてる。なにその変にこだわりが強くてずっと同じ作業してるだめな新入社員みたいなやつ・・・

 

しばらく観察していると、ぶいーーーんという音とともにドラムが高速回転しはじめました。

あ、これは脱水?かな?てことは、この20分の間にいろいろやってたわけか。なんかごめん、だめなやつと一緒にして。ごめんね。と思ったのもつかの間。

 

 

ジャバジャバジャバジャバ

 

 

えええええええー、また水かけるの?え?もう洗えてない?すすぐの?なに?

 

軽くパニックになるも、開けるわけにもいかず、結局そのまま放置してました。すると唐突に音が止まり、見に行くとランプがEndのところに。

 

そのまま乾燥へ移行します。これも温度が選べるのですが、あまりに高温なのは気が引けるので、とりあえず40度でやってみることに。

 

ぶおーん

 

まわりはじめました。これは日本でも見たことある感じ!なんかすごい激しくまわってるけど!そういうもんかな!まあ乾けばいいやろ!そう思ってしばらーーーーーーく待っていると、音が止まりました。

 

 

 

終わったの?

 

 

 

先ほどと同様ランプがEndのところに。

 

一向に動く様子がないので、恐る恐る開けてみると、むおおんというすさまじい蒸気で眼鏡が曇り、視界を遮られながら中の衣類を触ってみると、

 

 

なんと

 

なんと

 

 

入れた衣類が、

 

 

 

 

ほかほか

 

 

 

に、ゆであがってました。

 

そこにあるのは、乾燥機終了直後のふわふわの衣類ではなく、意図せず長時間お風呂に入らされていたほかほかびちょびちょのゆでたて衣類。もはや脱水も不完全な状態。

景観の問題で外には干せず、また室内に物干し的な装備もないので軽くパニックになりました。しかし部屋中にこのゆでたて衣類を置いたら湿気で家がおかしくなりそう・・・

 

というわけで決断。もう一度乾燥機100度でまわしてみることに。もう投げやりです。おい衣類、縮みたければ縮めよ、お前はそういう運命だったんだろう、という謎の上から目線。

 

ぶおおおおおーーん

 

 

やはり100度、さすがにパワーが違う。これはいけるぞ!!という期待が持てる感じ。さすがに心配でちょいちょい観察してましたが、徐々に熱風で衣類がドラムの中でふぁさっふぁさっって回るようになってきて、着々と乾いてきていることがわかります。

 

そして音が止まり終了。いい加減、ピーと言ってほしいのですが、終了してもピーとは言わないみたいです。でもまあ、音が止まったことがわかるくらい動作音がうるさいので問題はないのかもしれません。

 

おそるおそるあけてみると、今度は蒸気で視界を遮られることなく、ふわふわに乾いた衣類を取り出すことができました。

 

 

洗濯乾燥機だと信じていた機械からゆでたての衣類がでてきたときは絶望しましたが、無事に試合終了。なお、一部靴下がきゅいーんと縮んで子供用靴下みたいなサイズになってました。強引に引き延ばして履いてます。それ以外は色写りとか縮みもなく、シャツ類はふわっといい感じになってました。3勝0敗1分くらいの後味です。

 

これからはもっとスムーズにいけるかな。とはいえ、スムーズにいったとしても洗濯と乾燥あわせて3時間以上かかる大仕事です。こんなに性能の低い洗濯機しかないのに、こちらの女性はほとんどがフルタイムで働き続けるというから驚きです。そして何より、日本の洗濯機はすごい。昼間ベランダに洗濯物が干せる日本はすごい。

 

日本の家電メーカーと、日本の太陽へ心から敬意を表するとともに、ヨーロッパでの刺激的なスローライフを引き続き楽しんで?いきたいと思います。