やたらと子供を中学受験させたがる母親は、自分自身の人生にどう向き合うのだろう
最近のツイート。
中学受験はお母さんにかかってんねんで、みたいなことをよく聞くのですが、それって大体の中学受験が母親のやりたいことになってるからじゃないんですか
— ゆきだよ (@yukitaaan) 2017年12月20日
(本人の意思に基づかない受験における)子供の塾というのは親が自分の時間を削ってまですべきことなのだろうか
— ゆきだよ (@yukitaaan) 2017年12月20日
私と旦那さんは同い年ですが、二人とも関西出身ということもあり、たびたび「関西に帰りたいよねー」という話になります。
でもいざ帰るとするといつ?子供生まれてから?子供の進学にあわせて?などなど、家族計画に関わる内容になり、結局フェードアウトします。
別に結論を出そうと思ってしゃべってるわけではないのでこれはこれでよいのですが、その中で中学受験の話になったことがあります。
まず前提として、それぞれが歩んできた道は以下のとおり。
私
小学校:公立(転勤で複数の小学校を渡り歩く)
中学校:公立
高校:私立(高大一貫校へ推薦入学)
大学:私立(エスカレーター進学)
旦那さん
小学校:公立
中学校:私立(中高一貫校)
高校:私立(エスカレーター進学)
大学:国立
私は一度もまともな受験(一般入試)を経験したことがありません。中学から高校に進学するときは、当初県内公立トップ校志望だったものの、早々に模試でA判定をとりやる気がなくなり、やたらと競争をあおる受験ムードに嫌気がさしたことも重なって、中3のちょうど今頃、推薦で県外私立一貫校へ進学することを決めました。いきなり「推薦書ください」とお願いに行ったので、担任の先生がめちゃくちゃびっくりしてたのを覚えています。通学時間は2時間弱、いま考えると意味不明な決断でしたが、でもこの高校にいったからこそ、いまの自分があると心から思えるので、我ながらグッジョブでした。
そして急な進路変更に「????」となりながらも、応援してくれてバカ高い学費をポーンっと出してくれた親には本当に感謝しています。
一方旦那さんは、中学受験を経て中高一貫の男子校へ進学。大学受験に向けて6年間みっちり勉強し、現役で東大に並ぶ国立大学(というともう明らかですが)に進学しています。旦那さんもお兄さんも中学受験だったこともあり、彼にとっては、中学受験というのが、結構当たり前のものみたいです。
そんなバックグラウンドもあってか、旦那さんはたびたび「中学受験はほんまに、お母さんにかかってんねんで!!」ということを口にします。
彼自身塾の送り迎えや塾用のお弁当など、母親のサポートを受けながら熾烈な受験戦争を戦ったそうで、それならそう思うのも仕方ないかなというか、悪気はなく、心からそう思っているんだろうなと思うので、その都度私は「へえー」と生暖かく受け入れています。
私はこれまでまともに進学塾に通ったことがないのでよくわからないのですが、世の中の母親的にこの塾の送迎というのは結構メジャーなタスクなんですね。
夜道は危ないし、変質者のニュースはあとをたたないし、気持ちはよくわかるのですが、そこまでして塾に行き中学受験をすべきなのか?ということをつい疑問に思ってしまいます。
もちろん、中学受験を選ぶにはいろいろな事情や背景があると思うので一概には言えないですが、受験戦争に負けた一部は結局公立中学に進学するわけで、それって、味わう必要のない劣等感を植え付けるリスクなだけにしか思えないのです。その悔しさをばねに高校受験で飛躍する人も多いとは思いますが。
そして何より、そんなに子供の塾に時間を割いていたら、母親自身が自分を磨き高める時間を失うように思います。子育てを通じてさまざまなマネジメントスキルが身につくというのはよく言われることですが、でもそれらは子育てをした人であれば全員に身についてるであろうスキルなわけで。
これからはみんな100歳まで生きるとか言われていて、社会保障もどこまでアテになるかわかりません。子供に時間とお金を投資したところで、60歳でリタイアしたあと子供に面倒をみてもらって投資リターン回収、というわけにはいかず、そこからさらに残り40年、自分で人生を歩んでいかなければならない。仕事もやりきった、子供も立派に育った、孫も生まれて、あー幸せ、のあと、さらにまだ自分の人生を続けていかなければならないとき、それまでに仕事と子育てに加えどれだけのことをやってこれたか、経験してこれたかというのが重要になるのではないでしょうか。
となると、もちろん子供も大事なのですが、母親自身も自分への投資も怠ってはいけないと思うのです。自分への投資、というとついエステとかネイルとかを想像する人がいますが、そうではなく、自己啓発とかそういう努力のことです。
仕事・子育て・それ以外(死ぬまで豊かに生きるための何か)、の3本柱でやらなければならない以上、仕事と子育て2本柱だったときよりも、それぞれにかけられるウェイトはおそらく少なくなります(もちろん全部100%でやってのけるスーパーウーマンもいるんだと思いますが)。
手を抜くのではなく、バランスをとるということを考えたときに、やはりどこかしらはあきらめるか、アウトソースするか・・・塾の送迎も、今後は誰か信頼できる人に月額いくらとかでお願いするようになっていくのでしょうか。
いろいろ書きましたが、あくまで子供をもたない私の主観です。将来子供を授かった瞬間価値観が変わることも大いにあると思いますのでご了承ください。
塾の送り迎えより一緒に図書館にいきたい
— ゆきだよ (@yukitaaan) 2017年12月20日